骨盤の歪み


こんなお悩みはありませんか?
現代ではデスクワーカーが多いので座り作業の時間が長くなり、負傷まではいかなくとも不調を訴える方が多く、
長時間座っているのが辛い、または立ち上がる際に不調が現れる
腰が気になって眠りづらい、起き上がる際に毎朝痛みが出たりする
末端冷え性である
座って作業をしていると腰や肩もそうだが頚にも辛さが出て頭痛の時もある
腰痛の症状が慢性的である、または壊しやすい などなど
様々なお悩みの方がいらっしゃいますが、大元を辿っていくと骨盤部に問題があるかもしれません。
骨盤の歪みについてで知っておくべきこと
証明写真や集合写真などをご覧になった際に、ご自身を客観的に見て傾いている、歪んでいると感じる方は、意外と多いかもしれません。頭部が傾いていたり、左右の肩の高さが異なっていたりすることがあります。また、知人やご家族から猫背だと指摘されたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
頭蓋骨は背骨につながり、肩甲骨は鎖骨や肋骨、さらには背骨からも支えられています。そして、背骨そのものは骨盤から伸びており、骨盤はさらに足首や足の指へと続いています。現代人は椅子に座る生活が日常的であるため、足元からの影響よりも、腰や骨盤からの影響を受けやすい傾向があるかもしれません。
骨盤が前後左右に傾いているだけでなく、右や左にねじれている方も多く見受けられるため、その点にも注意が必要です。体の特定の方向に不調を感じやすい方は、傾きとねじれの両方が見られる場合が多くあります。これはご自身では気づきにくいのが特徴です。
症状の現れ方は?
骨盤の歪みといっても、骨そのものが変形しているわけではなく、骨盤や脊椎を構成する骨同士の位置関係、いわゆるアライメントが微妙にずれており、それが増幅されて「歪んでいる」と表現されます。骨そのものが事故や加齢などの影響で変形してしまった場合は、元に戻すことが難しくなります。
普段の姿勢から歪みが生じている方は、左右差が大きく、常に筋肉が緊張した状態に慣れてしまっている場合が多く見受けられます。具体的な症状というよりは、何となく身体が重く感じる、動きにくいといった状態が日常になっており、何かしらのきっかけで急に身体を動かした際に、重い症状が一気に現れ、そのときになって初めて深刻に状況を意識されるケースが多くあります。
腰が前に反っていたり、逆に大きく後ろに倒れている方も不調を感じやすい傾向があり、日頃から朝一番や立ち上がるときに痛みが出やすかったり、前かがみになる動作に注意が必要だったりと、足腰に不安を抱えている方が多いように感じます。
その他の原因は?
骨盤の位置が水平な地面に対して傾いたり、回転が大きくなることが、さまざまな症状の要因となることが多いと考えられています。では、なぜ骨盤は本来の位置からずれていくのでしょうか。
常にかかる重力の影響は無視できないものの、骨盤や股関節、脊柱に付着している筋肉による負担が大きな要因とされています。
インナーマッスルとして知られている腸腰筋は、直接腰椎から股関節に伸びるものと、骨盤の内側から股関節に伸びるものがあるため、特に重要な筋肉として挙げられます。
また、太ももを前に伸ばす働きを持つ大腿四頭筋も力が強く、膝にまでつながっているため、過度に緊張すると腰や骨盤だけでなく、膝関節に痛みが出る可能性もあります。
わき腹の腹斜筋や広背筋なども、デスクワークなどで不自然な姿勢を続けることで体をねじる原因となり、慢性的な不調につながっていくことがあります。
そのため、腰そのものだけでなく、その周囲の筋肉や動きまで観察することで、なかなか変化が見られなかった症状が軽減することもあると考えられます。
骨盤の歪みを放置するとどうなる?
イス生活の土台となる骨盤は、内臓の受け皿としても重要な役割を担っています。長い消化器に加え、女性の場合は子宮や卵巣などの重要な器官も、骨盤という揺りかごの中で守られています。
では、これらの器官をしっかりと支えられていない場合、どうなるのでしょうか。骨盤の代わりに筋肉が支えることになりますが、筋肉には長時間にわたって支えるための持久力はあまり期待できません。そのため、結果的に内臓の位置が少しずつずれてしまい、その機能に影響が出ることも想像されます。
また、骨盤の上に位置する脊柱からは、さまざまな神経が走り、内臓にも分布しています。しかし、骨盤が傾いて姿勢が乱れると、神経が通る隙間が狭くなる場合があり、中枢神経との情報伝達にも影響が生じることがあります。状況によっては、内臓機能に不調を感じる可能性もあると考えられます。
当院の施術方法について
骨盤に起因するさまざまな症状に対応するため、当院ではその方の状態やニーズに応じて、いくつかのメニューをご用意しております。
骨盤そのものの向きや、骨盤の周囲から派生する筋肉を調整し、症状の軽減と再発予防を図る「クリニカル骨格矯正」、顕著な反り腰による痛みに対して、股関節からアプローチする「骨盤はがし」、上半身の丸まりが骨盤まで影響している場合や、身体が硬い方に対して行う「猫背軽減矯正」といった施術方法がございます。
また、筋力不足が骨盤の状態維持に影響している場合には、電気刺激によってインナーマッスルやアウターマッスルを効率的に動かし、筋力強化を図る「EMS」といった機器を使用する施術をご提案させていただくこともあります。特に、筋力不足の割合が多いとされる女性の方には、ご相談のうえでご案内することがございます。
改善していく上でのポイント
ある日突然、腰などに強い不調が現れた場合は、原因がはっきりしている分、安静にするなど慎重になる方が多く、変化も比較的わかりやすい傾向があります。
一方で、長期間にわたり不調が続いていた方の場合、日常生活の中で無意識に誤魔化しながら過ごしてこられたため、あまり深刻に捉えず、少しでも楽になるとすぐに以前の生活習慣に戻ってしまうケースが多く見受けられます。その結果、不調を繰り返してしまうことも少なくありません。
その場しのぎで過ごすのか、それとも予防や不調の軽減を目指すのかは、大きな分岐点となります。
今までとは違う自分を目指したいとお考えであれば、トレーニングのつもりで時間と手間をかけていく必要があります。施術を受ける理由として、「気持ちが良いから」といった前向きな動機も、もちろん歓迎しております。生活習慣の変化とともにご自身の変化が現れ、周囲の方から「見た目が良くなったね」と言われる方もいらっしゃいます。
ぜひ、ご自身が変わっていくことを前向きに受け入れていただき、楽しみながら施術を続けていただければと思います。